「私は脊柱側弯症をもっています」
そう言われた時、あなたはどう考えどうアプローチしますか?
近年、脊柱側弯症の方からのピラティスへのニーズが高まっています。
このニーズに応えるためには、指導者が脊柱側弯症への正しい理解と知識を持つ必要があります。
なぜ正しい理解と知識が必要なのか。
それは、同じ脊柱側弯症でも、カーブの大きさや位置がさまざまであり、誰一人として同じデザインはないからです。
当然、その方が感じる症状もお一人お一人違います。
例えば「側弯症にはこのエクササイズをすれば OK」という決まった形をそのまま提供してしまうと、その方が悩んでいる不快な症状を助長してしまうかもしれません。
その方の身体で起きていることを考え、その方に合ったものを提供できたなら、セッション後自分の身体の快適さに喜ばれるでしょう。
このセミナーは、ピラティス指導者であり自身も側弯症をもつ杉山陽子が、同じ境遇のたくさんの方々と向き合い培った考えやアプローチを伝え、杉山と共にその方々の動きを探究してきた理学療法士の岡本浩明が解剖学的に解説しながらすすめるというコラボ講義です。
さらに実技モデルの協力もあおぎ、脊柱側弯症を持つ方の実際の動きを見ながら理解を深めていただけます。
「私は脊柱側弯症をもっています」 このひとことを言う時、不安を感じている方もいるかと思います。
「この先生は側弯の知識があるだろうか」
「無理な運動を勧められないだろうか」
「運動してもし悪化したら・・・」
脊柱側弯症の方が安心して任せられる、正しい理解と知識のある指導者を増やしたい。
そんな思いでこのセミナーを開催いたします。
多くの脊柱側弯症は角度が戻る戻らないの価値観でとらえる症状ではなく、その方が持つ個性として向き合っていくものと考えております。
ですので、「歪み」を治すのではなく、側弯症によって起こる「動きの不具合」を改善することを私たちは大事にしています。
また、アプローチを学ぶにあたり、型を覚えるだけの勉強方法では目の前のクライアントに合わせた指導は難しいと思います。
そこでこのセミナーでは、側弯症をお持ちの方の身体に何が起こっていて、どこをみればいいのかを知り、そこからそれぞれの指導環 境にあわせたアプローチを考えていけるよう、大本の知識・考え方を身につけていただくことを目的としています。
2日間の主な内容
実践的な部分を杉山が、それを行うのに必要な解剖学的観点からの説明を岡本が行いながら進めていきます。
□ 側弯症の方の脊柱構造 □ 構造的問題から考えられる機能的問題 □ セッション時に動きを観る際の視点とポイント □ 杉山が実際に行っているアプローチの紹介 ・胸椎エリアの機能的不具合が大きいケース ・腰椎エリアの機能的不具合が大きいケース (こちらは、側弯症を持つ方にモデルとして協力していただき 実際の動作もみながら進めます) □ 側弯症の方に寄り添う為の考え方 (治療に使うコルセットに実際に触れたり、クライアントさまの 体験談も交えながら気持ちに寄り添える指導者を目指します)
脊柱側弯症の基礎知識に関して「知っておきたい脊柱側弯症 日本側弯症学会 編」(改訂第4版)の内容を共通認識として進めていきたいと思います。
ただ今回、限られた時間をできるだけ実践的なことに使いたい理由から、側弯症の種類など基礎知識の解説の時間は設けない予定です。
その代わり、本セミナーにお申し込みの方には、簡単な事前解説動画をセミナーに向けて配信予定です。
また、このテキストは、お申し込み時に受け取り方法を選択していただき、前もってお渡ししますので、当日までに目を通していただければと思います。
(薄い読みやすいテキストですのでご安心ください)
※このテキストを既にお持ちの方は、講義代金から¥1,000円お値引きさせていただきます。(2020年に内容が大きく改訂された第4版が出ていますので版にご注意ください)
対象 | ピラティス指導者 ※上記以外の方で受講をご希望の方は別途お問い合わせください。 |
---|---|
受講料 | 2日間セット講義 ¥40,000(税込¥44,000) ※前述したテキストを既にお持ちの方は、¥1,000引きの税込¥43,000となります。 |
日時 | 2日間セットのワークショップになります。 1日目 2月23日(祝)12:00~16:00 2日目 3月21日(祝)13:00~17:00 ※昼食は済ませた上でのご参加をお願いいたします。 |
会場 | フィットネスクラブGLOW(大阪府箕面市船場) 最寄駅 大阪市営地下鉄 千里中央駅 ※場所の詳細は申し込み後ご案内いたします。 |
お支払い方法 | 申し込み後10日以内に銀行振り込み |
お申し込み 方法 | このページの最下部にあるリンクのフォームにてお申し込みください |
杉山 陽子
Movement Plus Pilates&Fitness 代表 ピラティス指導者
大学卒業後、コナミスポーツクラブに就職し、あらゆる分野のフィットネス指導に携わる。
当初は小学5年次に発覚した「脊柱側弯症」を持っている為、歪みによるコンプレックスと身体の不調を抱えて従事していたが、勤務先に導入されたピラティスに出会い、骨を一つずつ動かすという要素が側彎症の改善に良いのではと考え、自身のトレーニングにピラティスを取り入れその効果を実感する。
その後国際ライセンスを取得し、ピラティススタジオを開設。
同じ悩みを持つ方をサポートすることがミッションだと考え、自身の改善経験をもとにした指導を展開。
これまでのべ100名を超える側弯症の方の指導を行い、現在も成長期の方から大人まで、広い年代の方への指導と研究を行っている
岡本 浩明
医療法人啓明会相原病院 主任理学療法士
膝・股関節の人工関節置換術後、膝のスポーツ外傷術後を主に、その他肩・腰などの有痛性整形外科疾患の方への理学療法に従事している。その傍ら、プライベートセッションや運動指導者へのセミナー講師も行っている。
対象者の訴えの原因を機能解剖学的に捉え、それに基づいたアプローチが出来るよう、学会発表や研修会参加も積極的に行い、ヒトの身体をより深く理解するための探求を続けている。
kiralaproject@pilates-kirala.com
までお気軽にお問い合わせください。